ENo.170 シャーク・ド・深浮渦

［前回の New！］

闘技ネタはテレフォンショッキングでした
次回の闘技も出るかなー？出るともー！
久しぶりの料理三枠消費ッ
おい泥団子食わねえか
食わねえよですよねぇー！
うみねこニャンコラプンガイしまくり
また貝シリーズ！他の拾わせてよ！
って言ってたら森Lv1だよ
好戦度を通常にしてたらしいよ
出前一丁にオロオロしつつ…

このせんせいきのこるには

「トウギがおわったなー」

昆布茶を飲みながら、鮫はほぅと息をはきました。
その表情は、まるで七年モノの梅干しの如く、シワッシワになっています。
今にも、「わしの飯はまだかいのぉ」発言を、入れ歯と共に飛び出させそうです。
言われた時に返す言葉は、「昨日も食べたでしょ」で決まりですね。

「すっげぇシワッてまさ」
「ちょっときをヌキすぎたわ…」

またお茶をすすると、鮫はぷるんと元のハリとツヤを取り戻しました。

「さめたのヨソウだと、そろそろシュウいちコウシンにもどってるんだけど、
そーなるとさ、いったいドレだけのチキレーサーがうまれるかな…」
「ウチの駄無.jpも、大分チキレ癖がついちまってやすからねぇ」
「ダムって…バカうに！そんなこというな！」

パカァン！

巨大なメガホンで叩かれたうには、アゴが吹っ飛びました。
というか、口ごと吹っ飛んでます。喋れません。

「おまえなー！そんなコトいったら、ダムのみなさんにシツレイだろ！」
「◎＃盆仝*:.☆？！」
「あたりまえだ！いまだに、ボンミスするんだぞ！」

と、鮫が空を…いや、こっちを見ていますね。
私のお腹が申し訳なさでマッハなのですが、新手の上位技能でしょうか。
目元を両手でおおいつつ、ナレーションを続けたいと思います。

「ん、あめフッてきたな」

うにの口をくっつけていた鮫は、天を仰ぎ見ます。
感覚的にはナレーションが眼からヨダレを垂らしているのですが、
流石に汚いので、天候で言えばきちんとした天然の雨です。
パツンポツンと地面を叩く雨粒が、鮫のおでこにヒットします。
鮫は、コタツがぬれては大変と、慌てて傘を開きました。
巨大な傘は表が黒くて、裏が白。少しツヤツヤザラザラした感触が…

…訂正します。
巨大な傘ではなく、巨大なエイでした。しゅりっとした尾っぽがチャーミングです。

「デカオナガモノクロエイの、ナガエちゃんだよ。あるいみ、うにのセンパイな」
「ど、どっから出したんでさ」
「クチいがいにだすとこあるの？」

そう言われると、うには微妙そうな顔をして黙りました。
確かに、鼻の穴から出されても困ります。

「………」
「あ、アンシンしてイイぞ。
ナガエちゃん、サブにならないから。たんぱつキャラだし」
「べっ、別に出番喰われるたぁ思ってやせんよ？！」
「そーか。じゃあナガエちゃんレギュラーにするかなー。カワイイしー」
「超心配してましたすいやせんでした」

ワニ土下座が炸裂します。
普段から四つん這いの爬虫類であるうにが、一人ＤＤＴさながらのアクロバティックを披露するのです。
ズサァアとか言うオノマトペのレベルでは無いのです。

雨がしとしと降りしきる中、ナガエちゃんが水を防いでくれるので、鮫は変装グッズを繕っていました。
第一闘技大会で使用した土管男ヒゲや、蝶☆サイコーになれそうなスーツをせっせと直します。

「だいぶヤブけたなー」
「そりゃあ、ネタでたたかってもワザはホンモノでさあ。
の割にゃ、かなりキレイに残っちゃいますが…」
「いつツカうかワカらんから、テイネイにしとくにかぎるなー」

チクチクと鮫が直して、うにがスイスイとアイロンをかけます。
最後に端を合わせ、ぴしりと綺麗に畳んだら、丁寧に鮫の口へ入れます。
タンスや衣装袋という言葉は、すでに逃げていました。

「ふう…」

熱々の衣装を体内へしまいこんだせいか、鮫の体がホコホコしています。
コタツはとっくに電源を取り払ってあるのですが、うには何だか暑く感じました。

「そういえばさー、ひさしぶりにネオペットひらこうとしたんだけど」
「わにゃ」
「パスワードわすれちゃったから、アカウントがのこってるかナゾ」
「ペットが可哀相過ぎる…」
「ていうか、コレかいてるゲンザイでシンコウケイみたいな。
…あっ、パスメールあったわ。はいれたはいれた」

ここから先は、かなりマイナーな話になるので割愛します。

「ところでだよ」

マウスをカッチカッチカッチカッチ言わせながら、鮫がパソコンから顔を覗かせました。
うには耳かきを止めて、鮫を見ます。

「ぜんかいやろうとしたネタだったんだけど、オマケにすらカスらなかったから…。
ボチボチ、やっちゃおうかとおもってな」
「へ、ヘェ。何をすんでしょ」
「うにのヒトガタかくにん！ヘンシン！メタモルフォーゼ！」

鮫が昆布パワーで人の姿をとるように、うにも人の姿をとることが出来ます。
ただ、何かを食べて変身する訳では無いようで、そこはうにの想像力が問われるのです。

「ハイ、すうじつまえとオナジ！
しんこきゅー！めをとじる！ニンゲンのカタチをイメージ！」

鬼チーコとかかれたハチマキを巻き付け、ハリセンを振り回して、鮫が叫びます。
うにはビクビクしながら、目をギュッとつむって一生懸命想像力を働かせました。
体が縮んで、長い顔が丸くなって、うろこは消えて。それから、それから…

「ガイケンはキマッてるから、こまかいことはかんがえちゃダメな」

ハリセンでうにの頬をピタピタしつつ、鮫は呪文のように繰り返し叫びます。
深呼吸して、目を閉じて、イメージを膨らませる。深呼吸、目を閉じる、イメージする。

それを数回繰り返すと、あら不思議。
ピカリンとうにの体が光り、しゅわしゅわっと体が変化しました。

ウロコと同じ緑の髪、瞳孔の細い爬虫類系の目玉、グンと伸びた手足。

「さみゃあああ！へんたいだー！！」

センスが無いというレベルではありません。
常識を疑うレベルに達しています。

「わにゃ、どっ、どうなって…＊＊＊がはみだしてるー？！」
「バカ！シッポといえ！ふせたらヒワイになるだろ！！」
「い、一体なんなんでさあ！何でこんな衣装になっちまったんで？！
レスリング着を改悪しただけとかもう！」

説明しよう！
ワニと言えば、獲物を捕えた時の水中ローリングが決め技である！
なので、単純思考のナレーターは、ツイッターでの後押しもあり、
ローリング＝プロレス＝パン一は芸が無い＝ならばレスリング！
…というイコールを実装してしまったのであぁる！
誰が何と言おうと、ローリングがワニの必殺なのである！

尻尾で下品に仕上げてあるのはお約束です。
このためだけにモコってあります。

「ナレーターてめぇー！」
「さみゃーひゃひゃひゃ！みゃーっみゃっみゃっ！」

空に向かって怒り狂っているうにを、バカ笑いで見ているのが鮫です。
笑い転げまくったせいか、辺りに不可思議なサークルが出来ていました。
モララー達のアヒャ笑いを凌駕する勢いで抱腹絶倒を続けたのです。
しばらくすると、鮫は思い切り息を吐いて、ハンカチで顔を拭きました。

「あー、オモシロかった」
「ぼくちゃんは笑い事じゃねーんでさ…」
「さいしょは、きくずしたハッピだったのになー」

手違いとは恐ろしいものです。

「さみゃ、うにがヒトになってうんぬん、っていうシチュはまずないだろーけど、
そのカッコウでいたら、さめたまでヘンタイあつかいされそうだな」

時すでに遅しという言葉があるのですが、この際は置いておきましょう。
鮫は、白目を向いてドンヨリしているうにのため、いえ、自身の保守のためにハッピを出しました。
うにに赤いハッピを着せて、適当に帯びで絞めます。

「首は絞めねーでくだせ…」
「シャクク、ワザとだ」

鮫はドヤ顔でやり直しました。
ワイルドな感じにしたかったのかもしれませんが、ワイルドにはなりません。

「ま、さっきよりはマシだな！
ぞうけいのデザインにかんしては、アレだ、ナレーターうらめしやだわ」
「そうしまさぁな…てやんでぃ」

こうして、うにの擬人化騒動はゆるゆると幕を閉じたのです。
擬人化しても出番は増えませんが、頑張れうに。負けるなうに。

あれ誰かきt

［おまけ］KT2の新曲

Ｍ者:という訳で、新曲です！桜色のコスチュームです！
鮫汰:五月中旬なのにサクラで大丈夫か！
Ｍ者:大丈夫です、問題無いのです
鮫汰:あ、ホントだ！遅咲きって宣伝してる！
Ｍ者:さくらさく、思いは届く、甘酸っぱいですね…私も若ければ…

鮫汰:え、マネジャさん何歳？
Ｍ者:それはさておき
鮫汰:全力逃走とか無いわー

Ｍ者:ジャケット撮影を兼ねた必殺はともかく、一つ疑問が
鮫汰:着替えながらでいい？
Ｍ者:構わないんですがパンツをですね
鮫汰:聞こえんなー！
Ｍ者:丸見えになるから早く着てください

Ｍ者:で、なのですが
Ｍ者:ブーツはけます？

鮫汰:…足のヒレが引っ掛かった

Ｍ者:ですよね…
鮫汰:裸足にしちゃう？
Ｍ者:ボディペイントもありますが…
鮫汰:靴までパンツレベルとか

結果:足のかかとヒレ部分だけ、ブーツに切れ目を入れた

にア　所属事務所：エフエイチプロダクション
にア　配置グループ：KT2

にア　曲名：「さくらくらうん」