ENo.565 片平カリナ

無事、躍動世界セルフォリーフに到着できた。
初めて踏み入る異世界。あたしが居た世界とはシステムからして違うらしく分からない事だらけだ。
だが街を行き交う戦士達を見れば、ここが危険な土地だという事だけは分かる。

カリナ「くくくっ……　そうだ、これだよ。あたしが求めてたものは」

生徒によって異なる緋森高校の卒業試験先。
あたしの行き先が『ぴよらっ島』とかいうふざけた島に決められた時はどうなるかと思った。
勝手に抜けだして試験先を変更したのはマズいとは思うけど、もっと厳しい場所で戦闘実習をすれば高校側も認めざるを得ない筈だ。
きっと。
たぶん。

カリナ「ま、なるようになるさ」

カリナ「それにこの世界にはアリスが来てるんだよな」

あたしの大切な友達。そして、いつか超えなくちゃいけないライバル。
そんな彼女は、一年生のくせに戦闘祭で準優勝者しやがった仙王寺と組んで行動しているらしい。

カリナ「仙王寺か……」

カリナ「話した事は無いけど、すました感じで生意気そうなヤツだったなぁ」

とはいえあいつはあいつで綺麗な顔立ちをしているし、生意気というのも裏を返せば可愛げがあるもんだ。
真面目そうだったからからかってやるのも面白いかもしれない。
そして、あいつも腕が確かなのは言うまでもない。

２人の勇姿は今でも瞳の奥に焼き付いている。
あの修学旅行の事件で。あの戦闘祭の舞台で。
コンビとして考えれば緋森最強と言ってもおかしくないあの２人、アリス＝シンガブロッダと仙王寺戯曲。
目標とするには申し分が無い、というよりもこれ以上のものはないだろう。

カリナ「くくく、面白くなってきたぞ」

カリナ「さ、準備を始めるかね。拠点を構えたり仲間を探したり、やる事はいくらでもある」

…
……
………
それに、何よりも。
見知らぬ世界の魔法や技術なら、伊呂波教に壊されたマナ姉の心を治す手段も見つかるかもしれない。
マナ姉は脳だけじゃなく魂のレベルで教団へ忠誠を誓うよう改造されてしまっている。
教祖が死に、ようやく消えてくれた教団も、いつかマナ姉が復興してしまうかもしれない。
あんなマナ姉は見たくない。

もしここで手がかりが見つからなくても、新しい力を手に入れればそれだけ探索出来る世界が広がる。
そうすればいつかきっと――

カリナ「いや、必ず元に戻してやるからな。マナ姉」

　　　※　※　※

ちなみに、郊外でクラスメイト（一応）の有坂春裏を見かけた。
コソコソと何かから隠れてるようで挙動不審だったので後をつけてみると、珍獣ランドにたどり着いた。
なにこれ欲しい。

シグノ(151)	ヨシちゃん(427)	どうながねこぞく(1104)	エメル(1494)
アルマ(1497)	しき(1845)	カメリア(2191)	戯曲(2250)
ユエ(2311)	アリス(2315)	えぬえむ(2542)	メル(2751)
パーフリ(2849)

ブレア(2908)の声が届いた：

ブレア「ひとりこわいてきこわいやばい」

ミカ(2691)の声が届いた：
ミカ「いやー世界は広いねー。何でか知らんけどこんなとこ来ちゃったよってねー。」

ノアイ(2460)の声が届いた：
ノアイ「お初でーーーーす」

あとり(2039)の声が届いた：
あとり「あ、りんごだ！」

ライオンハード

ENo.565
片平カリナ

ENo.1494
エメル＝フレアガルド

ENo.1845
紙季

V S

Encounter!!

アップルさん

剣の世界マーガレット出身。

緋森高校の生徒で、学年は３年。
とある悪徳宗教の巫女役を強要されていた時期もあったが、教団が解体された為にその役目から（一応は）解放された。

教団に翻弄された人生を送り、人間の汚い部分を数多く見てきたせいか年齢の割にシビアでドライな性格をしている。
更には口が悪く、辛辣で攻撃的。
だが周囲が敵ばかりの環境で育ってきた為に情に飢えている部分もある。

現在の目的は、教団に心を壊されてしまった姉を救う事。

●性格
・毒舌家、皮肉屋、意地悪。
・楽観的で好奇心旺盛、快楽主義者。
・好戦的でサドっ気あり。戦術の範疇なら敵をいたぶるのも好き。
・演技が得意で、状況によっては可憐で弱々しい性格を演じたりもする。
・リアリストぶっているが何だかんだで情は切り捨てられないので中途半端。
・一応、友達や仲間は信頼している。

●好きなもの
・可愛い女の子。特に気に入った子の前だと口調が柔らかくなってしまう。
・ＵＭＡ。珍獣には目がない。
・ＵＦＯ、幽霊、呪いや黒魔術、都市伝説などにも興味がある。いわばオカルト好き。

※イラスト、アイコンはENo.1845のオーナーさんに描いて貰いました。