六角形の奇妙な形の閲覧室、四方に五段の書架。
二方の扉は回廊に続き、その先に此処と区別のつかない蜂の巣が連なり、どうにも果てはないように見える。
果てがないのだとすれば『私』は一体どのようにしてこの部屋にやってきたのだろうか？

書架にもたれるように、鮮やかな紅色で彩られた和服の肩に白衣を羽織った青年が立っていた。
何時から其処に居たのか、最初からそうしていたのか、今この瞬間現れたのか。

「此処は電脳空間に存在する《バベルの図書館》、その閲覧室の一つ」

　Cluster of Science Fiction

彼の頭上に金色の文字が鈍く輝き、消えた。

「このあたりの部屋には古今東西のSF小説、或いはそうした嗜好を大いに満足させる興味深い書物、
研究論文から娯楽小説に漫画、無名の個人の妄想の産物まであらゆるものが置いてあります。
置いてある、といっても現実世界で手に取れる形ではありませんけれど」

所謂書籍データバンク、一般的に言えばヴァーチャルライブラリですね。
青年は微笑んだ。

「貴方も暇潰しに如何です？ それと、もし宜しければお勧めの本でも挙げていただけませんか？
なにせヒトの想像物は膨大なものですから、司書の僕でさえ殆ど手付かずでしてね」

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キャラ目線でSF小説の話でもしようぜというコミュニティです。
一時的に紙媒体に出力して持ち出すことも可能な図書館ですので借りて読んだよ！みたいなノリで。

コミュではSFのみ取り上げますが『バベルの図書館』自体にはSFに限らずあらゆる書籍データがあるらしいので
読書好きキャラクタロールの具としてもどうぞ。
検索AI 『ビブリオフェレス』が目的の本を探すお手伝いを致します。

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