大きな鉄門扉の向こう。
なだらかな丘が続いている。
見渡す限りの芝生、足元には石畳、居並ぶ大小形様々な墓石。
その様子からここは墓場だと分かるが、手入れの行き届いたそれらから暗い雰囲気を感じることは無い。

少し歩を進めてみると、大きな樹の下に幾つかのテーブルと椅子が出されてある。
ここで休憩できそうだ。

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こんにちは、私はここのアルバイトの墓守。
もし宜しければ、あなたがここに来た理由とか経緯とか動機とか聞かせて頂けないかしら？
気を悪くさせてしまったなら、ごめんなさい。
けど、もし解決策が浮かんだら、墓を建てなくても済む、かも……。
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当コミュニティはこんな方を歓迎しています。
・死んでいる人（是非）
・死にそうな人
・元気だけど死亡フラグ立てちゃった人
・上記の縁者、関係者
・ジメジメした場所好き
・密葬課だ
・ぶっちゃけ上記以外でもどなたでも

《世界における制約》
――行き道と帰り道は同じでなければならない。
開いている扉は2つあるが、セルフォリーフからの客はアンジニティへ、アンジニティからの客はセルフォリーフへ行くことは出来ない。

墓荒し、ダメ、ゼッタイ