説明しよう！！

普段とは異なる服装を敢えて身にまとう事により羞恥心を克服する。
尚且つ異性のものを身にまとうことより相手を油断させ、観客へのファンサービスも忘れない。

それがこのパーフェクトプラン。"J・O・S・O・U"

おや？驚いているかい？慄いているかい？ふふ、でもまーだ始まったばかり。
君たちはこのパーフェクトプランの犠牲者となるのさ。

誇るがよい、光栄に思うがよい、トキメキの胸キュンに駆られるがよい！！

この日、この時、この一瞬の為だけに準備してきたと言っても過言ではない。
聞かば寄れ、寄らば見よ！！


闘技とはすなわち祝祭！！大会とはすなわちパーリィ！！
対峙する君達と、観覧される皆々様方の為に用意してきたんだッ！！

エアルさん、クライさん、お願いします！！！

凛々しい花々に導かれ今まさに場は調った…かのように見えた

時とはかくも無邪気に残酷ッ！
更なる運命のいたずら（過失）により　次元竜の運命のみ　加速する！

びりびりの布を片手にいつもの装いのケンタウロスがかっぽかっぽとやってきた。

えがまにあわなかったヨ

訳がわからない。
頭の中でそう叫ぶ。

訳がわからない。
何だってどうしてこんな展開になっているのか。

自分はただ闘技大会の面子を揃えただけだったのに！！！

思い出す。

闘技大会初戦発表から数日前。
普段組まない面子だからと打ち合わせをした席の事。
どういう切っ掛けだったかなぞ記憶の地平線に投げ捨ててしまったので思い出せないが、
クライはどうしてかあみだくじをする事となったのである。

他の面々と一緒に特に何も考えず線を引き。
数字を割り振り。
適当に選んだ。

そこまでは、まあイイ。




何でかあみだくじの結果が実は衣装取替の為の取替え相手を選び出す為のものだったとか、
知らない内にちゃんとサイズまで揃えられた取替え衣装が用意されてたとか、
しかもそれをよりにもよって衆目の目の集まる闘技大会で着なくちゃいけないだとか。

色々と文句を言いたい事もあるがソレもまあイイ。

クライカリオス、魂の叫びである。

シャリン――、シャリン――
　どこからともなく音がする。

　　　シャリン――、シャリン――
　　　　それは、だんだん近づいてきている、そんな気がする。

　ナスルは一人、頷きながら納得していた。